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東京都書店商業組合青年部へようこそ♪

青年部長からごあいさつ

青年部25周年を迎えて


新しい道への舵取り

 6月18日の第25回総会にて、本年度より東京都書店商業組合青年部の会長を拝命致しました。

 さて、我が東京青年部も本年で25周年を迎えた訳ですが、残念ながらこの業界は年を重ねる毎に売上高、書店数等、業界全体が縮小の方向へと向かっております。青年部でもこの25年の間、沢山の先輩方、語り合い酒を酌み交わした仲間が消えて行きました。

 『今、我々街の書店が、そして青年部が出来る事、すべきことはなんなんだろう・・?』

 ただ一つはっきりと言えること。
 それは今までと同じではダメだ!
 ということ。
 私自身も、今年で創業28年目を迎えます。今日に至るまで、毎日の書店業でいろんなことを学ばせて頂きました。そして、自分なりに精いっぱいの知恵を絞り、挑戦し、今日まで真面目に書店経営を行ってきたつもりです。しかし、これからを生きていくには、もう私個人の知恵では限界を感じているところもあります。
 それは、業界の体質、景気や時代のせいにして嘆いている訳では決してありません。だからこそ、今こそ青年部の若い『力』と『発想』と『知恵』を集結して、今までのこの業界の常識や習慣を覆す、新しい道に舵を向けて切って行くべきと考えています。

 新しい道、それは我々書店に今以上に利益をもたらす仕組み作りです。そしてこの業界の懲り固まってしまった発想の転換です。

先輩からの大切な三つの言葉

 私には尊敬している先輩から頂いた言葉があります。今も常に心に大切におさめています。
 まず一つ目は
『商売は、いい時もあれば、悪い時もある。真面目にさえやっていればきっといい時が来る』
 そして二つ目が
『商売をやっていて、現場でお客様と接している最前線の人間が、不合理なことがあればその不合理に意見を申す、改善させる。お客様と自分のために』
 三つ目は
『これからの業界を生きていく若い人たちが何も言えない、言わない。そして若い人たちが生まれて来ない業界。そんなものは間違っている』

 という言葉です。至ってシンプルでいて当たり前のことではあります。
 ただ、日々の時間に流されて、ふと忘れてしまうことのある言葉でもあります。

「商人」としての本屋へ

 昨年より青年部では、一部の出版社と、一つ一つ話を積み上げ、書店の活性化キャンペーン企画を行ってきました。
 書店に実益の上がる企画です。いや、双方に実益のある企画です。我々は書店人である前に『商人』です。お客様に書物を販売するという歴とした『商人』です。
 Aという商品を売るのか、Bという商品を売るのか?選択権は『商人』が持っています。そこで大きな判断基準になるのは『粗利』ではないでしょうか。
 青年部はボランティア団体ではなく、決してレクレーション団体でもありません。この固まり切った業界の『制度』を変えていくのは決して簡単なことではありませんが、我々の現場から一つ一つその仕組みを変えていければ、それがやがて『制度』となるのではないでしょうか。
 今、わたしたちが強く意識しなくてはいけないのは、当たり前のことを当たり前にやるという『本屋』という『商人魂』です。それは、真面目に意見を述べ、真面目に本を売っていくこと。その中には『売れたもの』『売ったもの』をしっかり『商人』として区別し、『売ったもの』に対する対価をしっかり受けられる仕組み作りをしていくことが必要だと思います。

 東京組合青年部は今期から、若い新しい理事が数名参加しました。東京青年部は、これからを生きる若い書店人による若い書店人のためのこれからについて、話をして行く場にしていきたいと思っています。今後とも青年部の活動に、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

第14代会長 平井久朗


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